今回は大学受験の勉強法です。
受験勉強で大切なのは?と聞かれると、とにかく努力することだと思う人が多いのではないでしょうか。
確かに努力は大切ですが、私が思うに努力することと同じくらい大切なのは
計画を適切に立てること
です。
後先考えずに闇雲にやるのと、年間スケジュールや月スケジュールを立ててやるのではかなり違います。
計画を立てるにあたってまずは勉強の基本方針から理解していきましょう。
勉強の基本方針
勉強の基本方針は以下です。
- 基礎的な参考書でインプット
- 簡単な問題集で問題解きながら解き方を学ぶ
- しっかりとアウトプット
これさえ守れば大体大丈夫です。
あれ、、、当たり前じゃない?と思ったそこのあなた。
当たり前なのですが、これを当たり前のようにやるのはものすごく難しい。
おそらく、大抵の人は
- ほとんどの時間をインプットに費やし、過去問演習などのアウトプットをしない
- インプット終わっていないのにアウトプットを始める
だと思います。前者は同じ参考書・問題集を何回も過剰にやりすぎるケースなので、アウトプットを勉強計画に入れる必要があります。
後者は焦りすぎて難しい問題集に手を出してしまうケースです。インプットを優先してやりましょう。
大体の流れとしてはこちら
基礎参考書→基礎問題集(インプットとアウトプットを兼ねる)
→入試標準問題集(解説が詳しいインプット用)
→入試標準問題集(良問が多い・問題数が多いなどアウトプット用)
→過去問演習(アウトプット兼対策)
→足りてないインプットがあればそれをやる 、復習など
基本的にはこの流れでどの科目も進めます。
年間スケジュールは?
公立に通っている前提で話を進めます。公立は高3の12月まで普通に授業するところが多いと思います。
すると完全に全ての範囲の基礎をやり終えるのが12月になるということです。
もちろん予習して全ての範囲を終わらせる人もいると思いますので、夏や秋頃に終えることもあると思います。
- 早めコース
~8,9月に基礎終了
~11月に標準的な問題集でのインプット終了
11月~に標準的な問題集でのアウトプットかつ応用問題集でのインプット、センター(共通テスト)の対策をし始める
1月~本格的な過去問演習を組み入れていく、インプットとアウトプット両方やりつつ、復習もしっかり
2月末 本番
- 遅めコース
~12月に基礎終了。ただし分野によっては、標準的な問題集でのインプットも合わせて行ったことを前提とする。センターの対策も合わせて行いたい。(11月~でも)
1月~引き続き標準的な問題集でのインプット、過去問演習もしたい。
2月~標準的な問題集でのアウトプット、応用問題集でのインプット、過去問演習
国公立なら、入試が2月25日付近にあると思います。
年明けても約3カ月あるので、そこからアウトプットの練習をしても間に合います。
過去問をいつから解くか悩む人は大勢いると思います。
本格的に解くのは年明けてからでもいいです。もちろんある程度インプットが終わったら早めに始めてもいいと思います。
理想は早めコースですが、自分一人で予習していくのって結構大変なんですよね。
塾に通っていると予習しやすいと思いますので、早めコースでいけるのでは。(塾事情があんまりわからないので推測なのですが...)
遅めコースでも、習った範囲からどんどん標準的な問題集でのインプットを進めていきましょう。
ただ12月までにとにかく基礎的な参考書・問題集を終わらすことが優先です。
1月はインプットに時間を割いていいと思います。センター試験(2021年から大学共通テスト)もありますし、なかなか二次に時間を割くことが難しくなってきます。
アウトプット練習は2月になってしまうのですが、しょうがないかな。1月にインプットと並行してやるのもあり、各自勉強の進み具合をみて決めてください。
2月がきつきつなのは学校が休みになるのを考慮してます。ただ、あと一か月は前倒しで勉強したい。ほんとは。
第一志望にする大学によりますが、旧帝大以上は早めコースでやりたいところですね。
それ以下なら遅めでも全然間に合うと思います。
色んなサイトでせかしてきますが、実力にあってない参考書に手をだすことほど悲惨なことはありません。
落ち着いて勉強計画を立てていきましょう。
インプットとアウトプットの違い
さっきからインプット、アウトプットって言ってるけど具体的にどういうの?
簡単に言うと...
- インプット…あらゆる解法を学ぶ
- アウトプット…実際にその解法を使ってみる
簡単に言うとこれだけです。
インプットは分かりやすいと思うのですが、参考書・問題集をやり込むことです。
どのように問題を解くのか、その解き方を身につける段階です。
対してアウトプットはインプットで学んだことを実際に発揮する段階です。
解き方を単に知っていても、実践で使えるとは限りません。
実践ですでに知っている解法を引き出して適用する能力を育成します。
なのでアウトプットは非常に大切な段階なのです。
インプットの際はすぐに答えをみてもいいんですが、アウトプットの練習をするときはすぐにみてはだめです。
多分、すぐに答えをみる癖がついている人がいると思いますが、それをやっていいのはインプットの段階だけです。アウトプットではすぐにみると練習になりません。
考えて考えて解法を導く練習をしましょう。
数学がわかりやすいのですが、入試ではわからない問題がでても永遠に考えますよね?
そしていろんな方法でアプローチを試みます。これじゃだめ、これでもだめ...
これならできそう!といくつかの段階を得て解法を導き出すことがあります。
最初から解法が思いつくのは簡単な問題だけです。難問は本当に全然わからないところからスタートし、最終的に解けた!までたどり着くのです。
この練習をしているかしていないかでは差がでてきます。
旧帝大以上は必ずやりたい。
以上です。年間スケジュールを立てることも大切ですが、日々のスケジュールを立てることも同様に大切です。
何事も計画!!